画面割れの軽度・重度って何?iPhone修理店の価格のカラクリと悪徳業者の闇、暴きます

Apple以外のiPhone修理店で画面割れの修理をお願いすると、「軽度破損(ガラス割れ)」か「重度破損(液晶破損)」なのかによって修理費用が変わってしまうのをご存じですか?

HPに記載されてる金額を見てお店に行ってみると「重度破損だから」と、全然違う高額請求をされたなんて経験のある人もいるのではないでしょうか?

そもそもアップル正規店ではどんな破損でも「ディスプレイ交換」とひとくくりなのに、これはどういうことなのでしょうか。

実はそこには非正規修理店ならではの仕組みや、それを利用した一部の悪徳業者のカラクリが隠されています。

今回はその「非正規修理店 ディスプレイ修理の闇」について、非正規修理歴7年、個人で5万台以上iPhone修理経験を経て武蔵小杉のiPhone修理専門店スマホラボを開業したラボ蔵が解説していきます!

目次

・軽度・重度の判定方法

・値段が変わる理由はリサイクル業者の存在

・仕組みを悪用する「悪徳修理業者」

軽度・重度の判定方法

まず非正規修理店の軽度・重度の定義から見ていきましょう。

端的に言うと「修理のために取り外した純正の割れた画面をリサイクルに出せるかどうか」です。

これ以上でも、以下でもありません。

チェックポイントとしては4つあります。

・アップル純正のディスプレイである(非正規店の画面は✖)

・タッチパネルが無傷である(タッチが効かない、勝手に動く症状があると✖)

・液晶または有機ELが無傷である(縦線が入ったり液漏れなど表示不良があると✖)

・経年劣化による黄色い画面焼けがない

これらの条件をすべてクリアしているといわゆる「軽度破損」扱いです。

画面割れの範囲ではなく、ダメージが及んでいる部分の深さで決まります。

詳しくは後述しますが、これ以外にあれこれ理由をつけて「重度破損だ」と言ってくるお店はいくら大手の系列店であってもあまり良くない業者ですので、避けたほうがいいかもしれません。

値段が変わる理由はリサイクル業者の存在

実は壊してしまったディスプレイがどんな状態であっても、画面割れ修理の作業内容は同じです。

軽度でも重度でも、パネル丸ごと交換なので修理作業自体はまったく同じ

こちらの記事でも解説していますが、画面の修理はガラス・タッチパネル・液晶(または有機EL)が一体になった通称「パネル」という部品のアッセンブリ交換を行っています。

ではなぜ割れ方の「軽度」「重度」で修理費用が異なるのか。

それは「軽度の割れ」であれば純正の割れパネルを買い取ってくれるリサイクル業者がいるからなのです。

修理店は作業完了後、破損が軽微だったディスプレイについてはリサイクル業者に卸しています。その売却益をお客様に一部還元して安く修理を提供しているのですね。

「わざわざそんなことしなくても黙ってもうけてればいいじゃん」と思うかもしれませんが、そうもいかない理由があるのです。

現在ではあらゆる街に修理店が乱立して価格競争が激化しており、業界内では100円、10円単位で修理費の最安値を争うことはザラな状況ですが、その昔ある一つの店舗が安さを追求するために軽度・重度で金額を分け始めた結果、追随する店舗が続出して今では業界のスタンダードになってしまった、という訳です。

ユーザー側からすれば安く修理ができるのでメリットがありますが、仕組みとして修理費用がわかりずらくなってしまう悪い側面もありますね。

仕組みを悪用する「悪徳修理業者」

軽度・重度の違い、リサイクルと価格設定の仕組みついて見てきましたが、この仕組みを悪用している業者も中には存在します

例えばとある業者のメニューで見てみると…

iPhone7 画面割れ軽度 2,480円

iPhone7 画面割れ重度 7,580円 

一見、軽度ならめちゃくちゃ安く修理してくれる良心的なお店に見えますが、いざ店舗に行ってみるとアレコレと難癖をつけて「重度修理」の金額を払わせようとしてきます。

こういったお店にとって「軽度修理」はあくまで他店より安く見せかけてお客さんをおびき寄せるおとり広告であって、実際のメニューとしては存在しないようになっています。

よくある手口ですね。

ちなみにわたくしラボ蔵、開業する前に勤めていた修理店で多くの新人を指導してきましたが、他の業者から転職してきたスタッフの約8割は「画面割れが来たら、無理やりでも重度修理で取れ!」と前の職場で教育されています。リサイクル云々の前にそのほうが手っ取り早く利益が出るからです。

たとえ何店舗も系列を抱える大手の修理店であってもそれは同じ。

会社ぐるみで行っている下記のようなひどい事例も実際に見てきました。

・ガラスの端がちょっとかけている程度のみが軽度、それ以外はすべて重度とみなす

 (よくあるのが表示されている部分にヒビがかかっていると重度)

・割れている部分をぐいぐい指で押して「滲みが出るので重度です」

・軽度・重度の価格がHPに出ているが、行ってみると掲載のない第三の金額を提示される

・そもそも有料アプリに加入して、クチコミを書かないとHP掲載の料金で修理しない

もちろん修理をしてくれない訳ではないので、提示された金額に納得できるのであれば依頼すれば良いと思いますが、騙されたようであまりいい気はしないですよね。

ん?おかしいな?と思ったらもう何店舗か見積りをとってみることをオススメします!

ちなみにスマホラボはそうした非正規修理店の悪しき風習を変えたくて仲間を誘って立ち上げたお店です。

お客様を騙すような集客をせず、”ちゃんと修理。”がコンセプト。

もし非正規店に修理に出すのが心配だな、と思ったら一度当店にご相談ください。

どんなことにも誠実に対応いたします!

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この記事を書いた人

武蔵小杉のiPhone修理専門店スマホラボです。

iPhoneの故障・修理はもちろんのこと長年かかわってきた修理業界についても知識が豊富。なんでも答えます!

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